2011.02.18 社長のブログ20:弊社の販売網-2 「ピアノ専門店のホームページ上の注意すべき記事」

多忙にかまけて、随分ブログ記述を怠ってまいりました。お詫び申し上げます。
[ton art]は読んでいただけたでしょうか?
さて、昨年のNo.17(2010.3)のブログで、弊社のモットーでもある、「ピアノ音楽の啓蒙」を中心に販売店網構築、の観点を述べました。
そこで、昨今のピアノ店のホームページを見てみますと、大幅な値引きや、誤った記述が気になります。どうして、こうでたらめな記事を書くのでしょうか?
遠い外国(ドイツや、中国)でのピアノメーカーの状況を、あたかも「業界の通」のように、ホームページ上や接客時にお客様に話されるお店もあるようです。勿論一般の方は、本当の話など知る由もありません。
もっともらしい“正しいピアノの選び方”とか、“お店の選び方”などの記事の中に、概して誤りが見受けられます。
私は、ドイツに37年間住み、ドイツでもピアノの輸入販売をしていますから、殆どのピアノメーカーの社長とは、電話ですぐ話ができる関係にあります。
今回は、あえて業界の「意図的なウソ」や、「誤った情報」を糾す意味で、そして、消費者の方が、間違った知識や技術をもとに購入され、後でがっかりされることのないように、あえて警鐘を鳴らしたいと思います。
ドイツのピアノメーカーは、どこも経営が厳しい中にあって、ベヒシュタイン・ホフマンは好調ですから、余計、目立って攻撃されるようになりました。
ここに意図的と思える誤った記事(時間が経過したがために現在その情報が正しくなくなってしまった、という場合を除きます)や誹謗に近いホームページ上の記述を紹介してみます。どうぞご注意下さい。
1.「Aピアノ社」都内の例
[誤]「※オイテルペピアノは現在ドイツ・ベヒシュタイン本社工場で製造・・・」
→[正] ドイツで製造したことは過去一度もありません。
[誤]「Euterpe(オイテルペ)ピアノはベヒシュタインに買収され・・・中略・・・かっての音質の良いHoffmannピアノとは言えません。」
→[正]この記述は全部正しくありません。
ドイツのピアノブランドには、伝統的な「格」というものがあり、その限りでオイテルペは高い方ではありませんでした。その「格」というものを、私は今でも殆んど全部覚えています。
いろいろなメーカー(ブランド)は、会社清算や倒産により、ブランドだけが他社に帰属してしまうと、その伝統とは全く関係なく、ブランドを買い取ったメーカーの事情から、ピアノにそのブランドが付けられます。かつてのプレイエルのように、品質(設計)上の伝統を残しつつ製造を続けた場合もあります。
従って、一度「会社更生法」なり、「倒産」に至ると、かつての伝統とピアノの「格」=品質、とは関係なくなってしまうこともよくあります。
例:かつて、ドイツで上から何番目という高級ブランド“シードマイヤー”と言うブランドが、イバッハに買収され、韓国と日本で中、低位価格帯のピアノとして販売されました。
“Feurich”もかつては、上位の「格」のブランドでした。しかし、一旦、生産を中止した後、ブランドを残した“Feurich”の社長が、弊社のドイツ子会社(タイヨー・ピアノ・ヨーロッパGmbH)を訪れ、「中国製のピアノパーツをドイツで組み立て、完成品にするので、その“Feurich” を日本で販売できないか」という相談を受けました。私の息子が工場を訪問しましたが、組み立てを担当する社員(アルバイト?)は3~4名とのことでした。
2.「B楽器」埼玉県の例(大幅値引きを標榜するお店。一流ブランド品が取り扱えない
ので、一流ブランドの値引きを掲げて、自分の売りたい商品に誘導するお店)
「スタインウェイやベヒシュタイン等の有名ブランドも、アジア諸国に普及モデル の生産拠点を移しており・・・」
→[正]過去に、弊社がベヒシュタイン社(本社:ベルリン)から輸入したものは全てヨーロッパ製です。そして、“ベヒシュタイン”ブランドのピアノは、全てドイツ・ザイフェナースドルフ工場製です。“ホフマン”ブランドはベヒシュタイン社のチェコ工場製です。
“オイテルペ”ブランドは、インドネシア製でした。“オイテルペ”は、ドイツ工場でチェックされてから、再輸出されましたから、どうしても価格が高くなります。弊社ではなんども品質のチェックをしましたが、その品質にそれほどの魅力を感じませんでしたので、1台も入れておりません。
その他、ベヒシュタインは、積極的経営をしていますので、“シュタインマン”というブランドを“オイテルペ”と同様に、インドネシアや中国で作ることを計画し、一部をドイツで販売しました。しかし、品質の向上が達成できなかったので、今ではベヒシュタイン社は委託生産を中止しています。
現在2010年、11年、サミック社との製造の関係は、「ない」と断言できます。ベヒシュタイン関連ブランドの中国での生産もしておりません。全部、チェコに移しました。
でも、未だに、業界の相当の方でも、“ホフマン”はインドネシア製とか、中国製とかいわれておられることを耳にします。どうか、真実をベースに話をしていただきたいものです。以上が、ベヒシュタイン社と、ブランドの関係でした。
最後に、弊社は上記2店とは、取引関係にありません。であるにも拘らず、HP上でベヒシュタインの大幅値引きを謳っております。本物のピアノは、デジタルピアノとは違うのです。沢山作って、安くして、たくさん売る、という性質の商品ではないのです。資源も少なくなっている今日、ドイツ製は、品質を考えながら、100年以上使用できる楽器を製造しています。並行輸入をして、品質の保証もなく、心配しながらピアノを弾いても意味がありません。
ベヒシュタイン関係や、ザウターブランドをけなされるピアノ店や、大幅値引きを謳うお店がありましたら、ご購入の前に、弊社と「正規代理店契約」又は「特約店契約」があるかどうか、弊社に電話かメールでご確認下さい。
弊社が輸入し、正規に販売された商品には、弊社及び、メーカーが保証する「原則5年間の品質保証書」が送付されます。品質上の欠陥などによる純正パーツの供給を、100%保証するものです。(保証の範囲は、具体的に保証書に記載されております)
これら弊社と取引関係の無いお店の技術者は、ベヒシュタイン本社や、弊社の技術研修を受けておりません。かつて、あるお店から、並行輸入で、ベヒシュタインを購入し、その後結局メインテナンスが出来なくて、弊社に技術を依頼された方もおられます。
「大幅割引」をうたうお店は、どこか、何かがおかしい、と疑ってかかることが必要です。
当、ブログと合わせて、私のブログNo.17(2010.6.29日)と、当ホームページをもう一度ゆっくり、目を通していただきたいと思います。同時に、復活いたしました「ton art」26号に現在のドイツ・ピアノメーカーのシェアのグラフが出ています。
(ドイツピアノ製造者組合のデータをもとにした、推定値です)
他のメーカーやブランドなどの現状をお知りになりたい方は、出来る限りお答えいたしたいと思います。(メールの場合 info@euro-piano.co.jp です。)
また、弊社からの情報発信は、HP、メール配信、ton art、それにDM、雑誌広告などです。その他、各種の店頭レクチャーコンサート、外国人教授によるピアノレッスン、もあります。このような機会に直接お尋ねいただいても結構です。(メール配信ご希望の方は、上記、info @ を通じてお申込下さい。)
それでは、お店を良く確かめ、ピアノの正しい知識を習得され、弊社の技術セミナーに参加された方によって手入れされた音をよく聴いて、その上でご購入を判断されることに期待をしております。安心してピアノの文化・歴史と本物のピアノをご購入され、上質な「音楽ライフ」をお楽しみ下さい。
文責 戸塚 亮一
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2005.10.01 社長のブログ2:低価格の販売は
2005.06.06 社長のブログ1:戸塚からのメッセージ その1

さて、遅ればせながら今日のテーマは、4月21日の大澤美穂さんの東京都庭園美術館の演奏会と、4月28日の住友郁治氏の東京文化会館小ホールの演奏会についてである。
次は、文化会館小ホールで、当日券を求めてきた知人が、“小ホールでこんなに行列が出来るのは最近見たことがない!”というほどの盛況で、その方はあきらめて帰ろうとされた。私の切符の持分もまだ残ってはいるので、ダメならなんとか入れてあげますから、といってお引止めして、聴いていただいた。

