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お茶の水女子大学様Bechstein A修理


修理前の状態。











鉄骨は本体から外し、錆を落とした後金粉を塗り替えます。










響板のニスを剥離した後、割れを埋め表面を美しく仕上げます。この響板に関わる一連の作業は、響板の張りを再び得る為に、ノウハウが必要な作業です。








長年の弦の張力で歪んだケースを再接着します。保管状態によっては、にかわの剥がれが起こっている場合もあります。









響板に新しいニスを塗り、鉄骨を取り付けた後新しい弦を張ります。










当時の寸法と、形状にあった特別なハンマーを、ベヒシュタインから仕入れ交換します。













ダンパーフェルト交換の作業の一部で、厚さと幅を当時の物に合わせるために現在の出来合いの交換部品を使用せず新しいカシミアを再接着し、一本ずつ入念に裁断します。







アクションの部品交換、整調が終わったら、鍵盤の運動重量を測定し、一本ずつの鍵盤の鉛を適切な重さに調整します。









仕上がりました。この後、再度整調・調律・整音され出荷されました。










実際に演奏会で使用され、美しい音色を響かせました。

修理

最高の素材で作られたピアノも、長年酷使してしまうと弦やハンマーを始めとする消耗部分の劣化や、響板部分のバランスの変化等が生じ、ピアノが本来持っている能力が充分に発揮できなくなる場合がでてきます。しかし製作時の意図を正しく理解し復元をすれば、一流のピアノは美しい響きがよみがえり、レッスン、コンサート、そして録音にも再び使用できる程になります。

オーバーホールで重要なポイントはいくつもありますが、長い経験と的確な知識が必要な箇所として、例えば:

■ピン板を交換するか否か
■交換するチューニングピンの長さ/太さ
■響板/響棒の割れや剥離の修復方法
■交換する低音の巻線弦は正しい寸法
■交換する適切なハンマーの形状/重さ

等は特にマニュアル化が難しく、修理の経験こそがその判断基準になります。
私どもの工房に運ばれてくる、特にベヒシュタインの戦前の古い楽器の中には、残念ながら過去に誤った知識により不適切な修理が施され、本来の寸法の推測が困難になってしまったピアノに出会うことがあります。この様な場合、私どもはメーカーの技術者と連絡をとり、適切なアドバイスと材料を手に入れ ながら修復を実施します。
ドイツでの滞在、現地メーカーでの技術研修や交流を通じ、常に楽器の本質を探りながらの修理の経験が工房の修復ノウハウとして蓄積されています。

■受注修理実績(完全オーバーホール)一部■
東京都千代田区 一橋大学(如水会館) Bechstein E
東京都目黒区 東京工業大学 Bechstein E
東京都文京区 お茶の水女子大学 Bechstein A
東京都文京区 同上付属小学校 Bechstein A
東京都渋谷区 Fスタジオ Bechstein Ⅱ
東京都文京区 H先生 Bechstein L
広島県尾道市 広島県立尾道東高校 Bechstein E
山形県村山市 村山市民会館 Bechstein E
新潟県上越市 直江津小学校 Bechstein M
東京都世田谷区 I様 Bechstein 9
埼玉県鴻巣市 M様 Bechstein V
佐賀県佐賀市 鍋島報效会 Pleyel UP
東京都渋谷区 日仏会館 Steinway C
東京都杉並区 M先生 Steinway L
その他多数