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2005.12.1社長のブログ3:社長からのメッセージ

“ベヒシュタイン”と “プレイエル”のフルコンサートモデルが天空劇場へ納入決定!

天空劇場:「東京芸術センター」(足立区、2006年4月1日竣工予定の民間ビル)ホール


本年も皆様方のご指導とご支援をもちまして、大過なく年の瀬を迎えることができました 。
大変お世話になり誠にありがとうございます。
本年最後のニュースとして去る12月15日、上記の劇場へ、プレイエルとベヒシュタインのフルコンサートグランドピアノが、それぞれ1台の納入が決定致しました!
プレイエルは、現在唯一のフランスのピアノメーカーで、1975年に経営が立ち行かなくなった後、1982年、プレイエルの技術者9人が、南仏のアレスという地で、“ラモウ(Rameau)”という名前でピアノ生産を再開したことに始ります。もう一つの、ベヒシュタイン本社は相変わらずの快進撃です。

今回納入される「東京芸術センター」という建物は、足立区が、旧区役所の土地を、定期借地権で民間に貸与し、その土地に立てられた建物の一部を、区が必要に応じて、借り上げる方式を採用したものです。
従来の、市や県が直接建物を建設したり、第三セクターを設立して建物・音楽ホールを建設する、というものではありません。なお、今年6月オープン予定の杉並区公会堂も、民間企業(京王電鉄サーヴィス㈱)に運営を全面的に任せてしまう方式です。

このビルの建設は、株式会社「村井敬合同設計」が、設計・監理を担当し、綜合商事という会社が、完全に自主経営します。
したがって、先ず、多目的劇場(ホール)を21・22階に設置した天空劇場スタイル(ホールの両側から、青空が見える)とし、そこに設置するピアノも、従来の常識を覆す、村井社長の独自の発想で選択され、決められました。
村井社長は、最近の発展目覚しい、“ベヒシュタイン”と、わが国に初めて輸入される、“プレイエル”のフルコンサートグランドピアノ第1号という組み合わせで、画一的な文化から、個性あふれる芸術教育に資するという、その名の通りの「芸術センター」を実現したいと考えられました。この「東京芸術センター」は、単なるオフィスビルでもなく、ブランド品のテナントを入れるだけのビルでもなく、芸術文化を中心におく、都市空間での新しいビルのあり方を追求しようとしたものです。
海外にも造詣の深い村井社長は、都市の中のビルのあり方や、街の商店街が寂れていく現状、つまり文化がなくなっていく現象にも注意を払い、足立区の街づくりにも協力いたいと考えました。海外の都市開発ビルなどの例を参考に、今回の、『芸術センター構想』となりました。たまたま、私は、このような、都会でのビルのいろいろなスタイルを、ヨーロッパでまじかに見ています。そこで、個性的な建物のあり方から考えたとして、弊社から、“プレイエル”(フランス)と“ベヒシュタイン”(ドイツ)のフルコンサートピアノの設置を提案させていただきました。そして、採用されましたことから、この「東京芸術センター」の文化活動に、弊社は全面的に協力し、その建物の居住者・テナントの社員の方々をはじめとして、直ぐ50m先に、音楽環境創造学科が移転する東京芸大の学生や、北千住の商店街の発展にも大いに寄与するべく何かお役に立てればと思っています。
そして、北千住という交通の要地に、わが国のショパンファンが、簡単に“プレイエル”に触れられるということは、大変たのしみな“事件”でもあることでしょう。幸い、只今、大好評のうちに、河合優子さんの、ショパン・プレイエル・フェステイバルが進行しています。名前はポピュラーなショパンも、その弾き方となると、深い知識を必要として、それが、その説明とともに、そのとおり聴かれる、というセミナーだから、大好評なのでしょう。

最後に、建物の話にもどりますが、このような高尚な「哲学」を持ったビルの実現は、西洋音楽・文化の真髄を紹介しようという、村井合同設計と弊社、両社にとって、最良の場を提供することになることを確信いたしております。

尚、ホールは約400席の可動式席で、音楽会、発表会、そのほかの芸術活動の場として使用を受け付けております。弊社からの、ホール運営の担当の方に、オープニング(4月1日)記念として、色々な提案をさせていただいております。その中には、特別価格での調律料(未定;約15、000円程度)サーヴィスと、ピアノの説明をセミナー形式の講義(15分から、45分まで)として無料で提供することなどがございます。実現の際には、音楽会、ピアノ発表会の前などに、ご利用下さい。(2006年9月30日まで)
また、ベヒシュタインの創立者、カール・ベヒシュタインは、パリのPape(パペ)の下で修行を積みました。そのパペは、“プレイエル”の工場で研鑽を積んだ後、パリで工房を独立させたのです。奇しくも、歴史の“あや”として面白いことです。
これらのピアノは、従来のスタインウェイとか、ヤマハとどこがどう違うかということの説明も聞いていただきたいし、その音も聴いてください。
こういうピアノの説明は、私の言うところの、“文化”です。
文化を売った(理解していただいた)後に、商売(品)がついてくる、という昔のドイツの商売の仕方を地で行くという場が出来たことも、私にとって近来にない楽しいことです。

最後にもう一つ。
プレイエル父子は、ピアノ製作者であると同時に「ピアニスト」でもあったことは案外知られていません。当時のクレメンテイもそうでしたが、プレイエル父子の楽譜は、今でもパリの国立博物館にあり、パリ在住のピアニスト、奥山 彩さんを通じて、収集しているところです。そしてオープニングには、本邦初演となる、イグナツ・プレイエルとカミュ・プレイエルのピアノ曲や、アンサンブルを奥山さんによって、披露することも提案しております。
カミュのCDは1枚有りますが、当時のパリの音楽(18世紀初頭から、後半まで)を実際に今の“プレイエル”の音で味わうことが出来ることでしょう。
ベヒシュタインについては、来年3月末のベヒシュタインコンクールの入賞者(優勝者?)をお迎えしたコンサートなどを企画し、皆様と、語り合える機会のあることを楽しみにしております。

いずれにしましても、4月1日から、オープニングセレモニーが始まります。逐次、内容をHPで告知いたしますので、しばらくお待ち下さい


                   戸塚亮一