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2006.5.9 熊本マリさん3大ピアノ弾きくらべ後記

先日の「みどりの日」に、リニューアルしたばかりの杉並公会堂でピアニスト熊本マリさんをお迎えして「世界3大ピアノ弾きくらべ」のイベントが開催されました。1190名収容のホールは、ほぼ満席。

客席から見て左から、ベーゼンドルファー・スタインウェイ、ベヒシュタインの順にピアノが配置されました。
舞台袖からベージュのドレス姿のマリさんが登場。留学されていたイギリスの下宿でベヒシュタインを使っていらしたことなど、ご自身の体験を交えながら3台のピアノの紹介をされました。

「エリーゼのために」を3つのピアノを使って忙しく移動しながら演奏するマリさん。響きの違いを熱っぽく一生懸命に伝えてくださいました。
色に例えるなら…と、

ベヒシュタイン:ショッキング・ピンク
スタインウェイ:朱色
ベーゼンドルファー:パステル・ピンク

これが3台のマリさんの印象だそうです。

ピアノ好きには圧倒的に人気の高いショパンの曲を、それぞれの楽器でさらに3曲。
ベヒシュタイン:前奏曲 Op.28-15 「雨だれ」
スタインウェイ:夜想曲 Op.9-2
ベーゼンドルファー:夜想曲 遺作

その後、リスト・ドビュッシーが披露されました。
ベヒシュタイン:リスト 愛の夢第3番
スタインウェイ:ドビュッシー ベルガマスク組曲より「月の光」
ベーゼンドルファー:ドビュッシー 前奏曲集第1巻より「亜麻色の髪の乙女」

休憩をはさんで、マリさんお得意のスペインの作品

3台を使って:グラナドス 「スペイン舞曲集」より
「アンダルーサ」「オリエンタル」

さらに、彼女自身の各ピアノに相応しいと思う選曲により、

ベヒシュタイン:アルベニス 組曲「イベリア」より「タンゴ」
スタインウェイ:ファリャ 「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」
ベーゼンドルファー:モンポウ 「歌と踊り」

1時間あまりの熱演に対して、会場からは惜しみない拍手が。終演後サイン会がもたれ、美しく気さくなお人柄にみなさん魅了されていました。

3台の名器を堪能した贅沢な一日でした。

※後日、ご自身のブログ中でファンの方からピアノの好みを聞かれて、
「音色は、曲により好みが違うけど、あのBECHSTEINはきれいでした」
とコメントされていました。