2009.03.01 社長のブログ12:「紙(幣)上の楼閣・2008年の崩壊」 独眼流孔明

ブログ12 「紙(幣)上の楼閣・2008年の崩壊」 独眼流孔明 09.2.28
1.2008年の反省
世界の金融機関の崩壊へのシナリオは、アメリカのサブプライムの破綻が始まりでした。この恐慌ともいえる現象を発生させた根本の原因は何でしょうか?
私はこう分析します。
つまり、この原因は、会社の評価を、決算数字を基にいろいろな指標を取り出し、それを、会社の実態の分析ではなく、会社の売買基準としたことです。
会社に限らず、債権とか、ファンドとかいわれるものも、本当の実態を考慮することなく、その評価の高いとされている「紙上の評価」を売買の対象として利益を生み出したかの如く、世界中が錯覚してしまいました。そして、誰かが最後のババを引き、全て崩壊に到ったわけです。結局、「紙」の上での評価に汲々とし、どうしたら、その評価を上げることが出来るかを銀行を始め、経営者、全てが腐心をしました。
弊社も銀行の指導を受けたりしましたが、所詮、弊社のように技術や、知識の積み重ねを必要とする企業の場合、そう簡単に数字だけで優秀な会社か、そうでないか、判断は出来ません。決算数字を基にして、利益率が悪ければ、悪い会社になってしまうのです。
さて、この基本的な誤りで、右も左も、不景気風です。
2.しかし、私たちは、こういう時代だからこそ、矢張り、ヨーロッパの歴史・伝統から学ぶことも出来ます。
ヨーロッパの銀行も押しなべて大損失を出していますから、アメリカの影響を受けていない、つまり“お金の盲者”でない人たちの冷静な対応から学ばなければなりません。
中世の時代から、個人の資産の継承に、「物」が使われました。マイセンの陶器であれ、銀の食器であれ、時に家具であったり、美術品であったり、又、楽器ということもありました。これらの価値あるものを、3代、4代と続いて相続したとしたら、50年~100年後のいざという時に、当時の購入価格を大幅に上回って、お金に換えることが出来ます。楽器の場合、ヴァイオリンは想像に難くないですが、それが、弓だけであったり、ピアノであったりします。100年前のピアノの修復には、若干の手間が掛かるとはいえ、購入価格の100倍の値段をつけることも日常茶飯事でしょう。本当に価値のあるものの値段は、その売られる時代の評価をうけます。従って、インフレを考慮し、希少価値としても考えると、相当の値上がりをします。ヨーロッパには、資産価値として、この様な『物』の蒐集家が結構います。ヴァイオリンの弓だけの蒐集家も沢山います。
3.例えば、ベヒシュタインの12n(アプライト)は40年前、約7,000ドイツマルク(約40-45万円=為替レートの取り方によって、大きく変わります)。普通に使用された状態で、我々が今、購入する値段は、約、60~70万円。ドイツ国内運賃と、梱包と港までの運賃と船賃、日本の通関料、日本の国内運賃、工房での手入れ、一部の修理などなどで、日本での小売価格は、約150-170万円です。スタインウェイのZというアプライトも全く同じです。
最近の円高で、実際の日本の市場価格は少し安くなったかもしれません。しかし、ドイツ国内で見る限り、この間、値上がりをしています。
こういうことの分かっている、ヨーロッパ人、つまり、“ファンド”や“投信”とかの
「紙」で持たずに「物=ピアノ」で持とうという人が現れてきています。日本人にはこういう発想は少ないと思います。
そもそもドイツ人は、日本人のようにピアノをがつがつ弾きません。趣味ですから。
ピアニストや、ピアノの先生は、沢山弾くかもしれません。それは職業ですから。
兎も角、ヨーロッパの高級ピアノは陳腐化しないのです。
こういう時代だからこそ、日本の方も、将来の資産価値として、ヨーロッパ製のピアノという実態のある、本当に価値のある「物」を購入して下さい。
正規代理店の方に:この話法を実証するために、ベヒシュタイン「12n」を在庫として展示ください。資産価値のお話は事実ですし、しかも「12n」はいいピアノですから、来訪者に大変、説明がしやすくなります。
尚、フランスのオールド弓ですが、私も、一人の蒐集家として、はじめてみようかと思います。Bazin Millanの証明つき、1級品なので、興味のある方は、弊社、販促課、事業・行事担当、白川ひかり、までお問合せください。
文責:戸塚
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