毎日の練習の中で自分の音を見つける喜び(福田邸)
岡山県津山市にあるピアノ工房アムズさんのご紹介でユーロピアノさんを訪れたのは今から8年ほど前のこと.そこで初めて,C. Bechsteinにゆっくり触れる機会を得ました。
それまで私は,ウィーン製の別メーカーのピアノの音色が一番,と思っていたのですが,この時,C. Bechsteinの持つ透明感のある音に魅了されたのです。
我が家のC. Bechsteinは1988年モデルで,最高音にまでアグラフが取り付けられています.このため,音それぞれの干渉が回避され,非常に澄んだ透明な響きが得られます.このピアノを最初に弾いたとき,「なんて面白く対位法の曲が弾けるんだろう!」と感激しましたが,それもこのアグラフのお陰でしょう。

また,独自の響きを持ちつつもあらゆる作曲家の作品にすばやく反応し,最適な音作りができるのもこの楽器の特長といえるでしょう。
毎日の練習の中で自分の音を見つける喜び―それを教えてくれたのがC. Bechsteinのピアノでした。
余談ですが,私はヴィルヘルム・ケンプの弾くベートーヴェンが大好きです.朴訥とした,温かみのある彼の演奏が常に頭の中にあります.10数年前,あるピアノメーカーの博物館(?)にお伺いした時にケンプが実際に弾いたC. Bechsteinのピアノを拝見・試奏させていただいたのですが,その音が,レコードで聴いた音と全く同じだったことに非常に感激しました……その頃から,C. Bechsteinとは何かの縁があったのかもしれませんね。
我が家のピアノは,株式会社アコースティックエンジニアリングさんによって設計・施工されたベストな音空間の中にあり,ユーロピアノの加藤正人さんの技術によって快適な状態を保っております.今後ともよろしくお願いいたします。 (福田ひかり様:ピアニスト)




