2011年7月30日(土)

荷物

ドイツピアノ製造技術者協会協会 (BDK) に入会している。マイスター試験のあと日本に帰ったので入会の必要がないと思い手続きをしないでいたが、会報の技術記事の翻訳などをする事もあるので何年か前に取引先のザウターさんの紹介… 続きを読む

2011年7月23日(土)

本質

今週は1800年代のピアノに触れる機会に恵まれた。 トラベルソ (Flauto Traverso) 奏者のA先生が所有するErard, Pleyel, Boesendorderの調律を依頼されたが、全て1850年以前に製… 続きを読む

2011年7月17日(日)

穴蔵

音楽専用ホールの裏には大抵の場合楽器倉庫が設備されている。 ここに、出番を待つ楽器等が置かれている。 ワインセラーのように温室度管理がしっかりされているので、今の季節だと、外からそこに入ると清涼感を感じ、子供の頃悪戯で、… 続きを読む

2011年7月10日(日)

侘寂

今日はバリトンの薄 宏(はく ひろし/Bo Hong)さん、ユーリー・イリンさん伴奏のコンサートの調律に行ってきた。 今年は特に節電と温暖化とのダブルパンチでピアノも悲鳴を上げているらしく、少し早くから調律を始めた方が無… 続きを読む

2011年6月29日(水)

断線

また切れた。。。 この時期断線が妙に多い感じだ。一昨日も断線修理があった。響板が湿気とエアコンの冷気により膨らむ事もその原因にあるかもしれない。 先日新たに弦を張った1800年代中頃のプレイエルの弦が1本切れた、と日曜連… 続きを読む

2011年6月27日(月)

記憶

駅からタクシーに乗れば良い という言葉をそのまま受け。無人駅に降り想像していたタクシー乗り場を探したら乗場は無くタクシーの電話番号が書いてあった。 ドイツ語初心者の僕は、公衆電話前で話すべき事をメモ書きし、何回か口に出し… 続きを読む

2011年6月26日(日)

慈善

「二台が合わなくなっちゃったからホームコンサートに間に合うよう来られます?」 と依頼を受け、先週、国分寺の先生宅へ。 ヤマハC5の隣に、ベヒシュタインを新しく設置いただいたのが約3ヶ月前。弦が新しいから、と言う理由だけで… 続きを読む

2011年6月25日(土)

無明

地下鉄外苑前の出口を上がり竹のアーチに誘われながら山門をくぐると現代の青山から受ける印象とは異なった世界に入る。 ここ梅窓院には、日本に最初にピアノを持って来たシーボルトの弟子として蘭学を学んだ 竹内玄同の墓もあると言う… 続きを読む

2011年6月19日(日)

鍵盤

いかん。いいかげん更新しないと。ここの所湿気の影響で作業に普通より時間がかかる。。野暮用も入る。。。。 鍵盤の重さの調整で重要なのは、ある押さえる力 (down lift) で下がった鍵盤が、再び上がる為に押さえる力 (… 続きを読む

2011年5月26日(木)

張弦

前回送られて来た弦と19世紀中程のPleyelとの相性があまり良くなかったので、推奨される弦でこちらでも計算し直したデーターを、フランスの修復家経由でイギリスの古典楽器専門の弦メーカーに送り数回意見交換ができた。 注文が… 続きを読む