撮影

2012年1月21日(土)

昨年初頭、20数年ぶりにTBS緑山スタジオに行った。以前務めていた会社は放送局の楽器管理業務が中心になっていたので、ドラマの収録時セットの中でピアノが使用されたりする時のピアノの調律もしばしばあった。多いときは週に数回緑山まで通った事もあった。
エレベーターの場所やスタジオに向かう通路、楽屋等、エントランスに入った途端、頭の奥深くからみるみる引き出され、当時に戻ったような不思議な感覚があった。

今月、15日(日)からスタートした“TBSドラマ 運命の人(山崎豊子さん原作)”の収録に使用するセットのピアノとしてベヒシュタインが指定され、ピアノを提供させていただく事になったのが今回のスタジオ訪問の理由だった。
収録は秋に行なわれたのだが、ドラマの放映が開始するまでセットの写真をブログ等でも公開する事は控えて欲しいと言う事だったので紹介するのが今となった。

エントランスに入った時は、自分の仕事として時間が戻ったような錯覚に見舞われたが、ベヒシュタインが設置されたリビングにセットの中に足を踏み入れたときは、70年代の裕福な家庭に訪問した時の雰囲気そのままだった。

TBS drama 運命の人

セットに使用された置き時計やテーブルや椅子等の家具を見た時、担当する美術の方が中古のベヒシュタイン12nを選んだ意味が理解できた。

TBS drama set Bechstein 12n

現代のテレビドラマのこだわりには感心する。

ドラマの内容は、沖縄返還の際、政府と外務省が行なった密約とその取材を行なった新聞記者にまつわる話で、ピアノが決して表に出る内容ではないのだが、もしその家庭にピアノがあったならば、なる程ベヒシュタインはふさわしいな、と思いながら今原作を読んでいる。

明日の日曜が2回目の放映だ。

新聞記者役の本木雅弘さんの奥さん役の松たか子さんが当ドラマの撮影で使ったピアノは会社に戻り、今、世田谷 千歳烏山のショールームに展示されている。

ドラマの後半にはベヒシュタインのグランドピアノも登場する予定だ。

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