療治

2010年12月5日(日)

音楽の心や体への効果は古から理解されている。

そもそも教会における音楽の発展は、キリスト教への信仰を深めたいという音楽の心への作用の期待があった事が、大きな要素として考えられる。
美しいハーモニーを聴いたときの感動や、リズミカルな音楽に触れた時の心の高揚は、誰しもが体験していると思う。

5年程前に体を壊した時に、自分自身も音楽に随分救われた事がある。
その時は、家で暇さえあればモーツァルトを聴いた。というか、ほぼ回復したかなと思う迄の数ヶ月は、他の音楽を体が全く拒否していた。

その時は自分にとって、何故か、モーツァルト“だけ”特別だった。

回復してからは、というよりも、あ~自分は良くなっているんだな、と認識できたのは、モーツァルト以外の作品が自然に聴けるようになった事からだった。

音楽が心に与える諸作用は、小説を読んだり映画を見たりして得られる関節的な体験(イメージの想像というべきなのか)とは精神の少し違う次元に起こる事を自ら体験した。
ある意味、体にとってのビタミンのように、心に必要不可欠な存在にもなった。

Hachiouji syokaki hospital.pdf

奇数月の最終金曜日に、八王子消化器病院のロビーでコンサートが行なわれている。
もう既に一週間以上前の話になってしまったが、今回訳あって、ロビーコンサートにベヒシュタインを持ち込ませていただいた。ロビーに集まりになった入院患者の方々のお顔は様々だった。中には点滴をぶら下げたままの方もいらっしゃった。だが、誰もがピアニスト江崎昌子さんの奏でる柔らかくしかし鮮やかな調べに、穏やかな反応をされていた。

音楽を患者さんに聴かせる催しがある事は、近年少しずつ実例として聞くようになったが、ある意味、昔の宮廷や教会で行なわれた演奏と同じ意味で、若しくはそれ以上の意味で、今回のような音楽会の意義深さを感じた

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