シューベルトのレリーク補筆完成版

こんにちは。赤坂ベヒシュタイン・センター拠点長の小林雄紀です。

最近はシューベルトのピアノソナタがマイブームでして、バドゥラ=スコダのフォルテピアノの全集なんてものを衝動買いしてしまいました。

スコダはシューベルトの未完ソナタを数多く補筆完成させており、本全集はそれを鑑賞するという醍醐味もあったりします。

未完のレリークソナタ(第15番D.840 )も、スコダはきっちり全楽章完成させており、その完成した未完楽章の生命力に大変驚かさせられます。

さて、レリークは他にどの程度補筆完成版があるのだろうと調べてみました。

調べてみたところWikipediaのシューベルトのレリークのページ(2019年12月3日現在)にこう書いてありました。

「エルンスト・クルシェネク(1921年)、パウル・バドゥラ=スコダ(ヘンレ版)、マルティーノ・ティリモ(ウィーン原典版…音楽の友社より出版されている)、ジョルジュ・プリュデルマシェール、ブライアン・ニューボールド、ウィリアム・ボルコム、マイケル・フィニスィー[1]による補筆版がある。」

フィニッシー!?!?!?

あの超難曲English Country-Tunesを作曲したフィニッシー!?(ラグタイムの印象が強いあのボルコムが補筆しているのも超意外でしたが…)

バリバリのTHE難解ゲンダイ音楽の作曲家による補筆シューベルト…

うーん、これは俄然興味が出てきました。普通の補筆なのでしょうか?それとも魔改造された補筆なのでしょうか?気になりますね。

Wikipediaのフィニッシー補筆版の注釈を見てみると、OEHMSレーベルのディスク案内にたどり着きます。

おお、2019年10月5日に発売されたばかりの新しいCDなんですね。

奏者はYehuda Inbarさん、イスラエル出身のピアニストで現在シューベルトピアノソナタ全曲演奏会プロジェクトを企画されているようです。

OEHMS公式アカウントからもアナウンスされていますね。

ここでようやく気付いたのですが、なんとスポンサーはベヒシュタイン!!

このトレイラーから聴こえる暖かみのあるベヒシュタインサウンドがなんとも素晴らしいです。

ドイツベヒシュタイン公式フェイスブックでもこのようにアナウンスされています。

大意ですが、「シューベルトのソナタアルバムの発売おめでとう!ベヒシュタインで録音されたこのCDを待ちきれません!」とあります。

と、ベヒシュタイン使用のCDをご紹介するまで長くなってしまいました。

次回(2019年12月17日)はこのCDのレビューです。

お楽しみに!